片付け・時短家事について

片づけの基本「整理」ってどうやるの?整理が大事な理由と整理の3ステップをまとめました

片づけの基本

こんにちは。整理収納アドバイザーの市川ゆみです。

地味な作業であるがゆえに忘れられがちな『整理』ですが、片づけをするためにはとても大事な作業です。

 

しかし、皆さんからしてみると

『整理が大事とは聞くけど、何がそんなに重要なの?』

と疑問に感じるのでは無いでしょうか。

 

今回は、整理とはなんなのか、整理をしないとどうなるのか、そしてどのように整理をすれば良いのかについてまとめました。

これを読めば、今までの片づけのイメージが覆って、正しい片づけを実践できるようになります!

ぜひ参考にして実践してください♡

整理とはなに?

整理の基本は

  • 『使っている』モノ
  • 『使っていない』モノ

を分類することです。

 

整理

 

例えば、クローゼットを開けてみてください。

お洋服が入っていると思いますが、その中で最近着た洋服は何着ありますか?

 

もちろん、季節ものの洋服もあると思いますが、それを考慮しても、日常的に使っているお洋服って限られていると思います。

ここ1〜2シーズンで全く着ていないお洋服というのもたくさんあるでしょう。

一概には言えませんが、私の経験から言うと家にあるモノの60%以上は『使っていない』モノだと思われます。

 

 

片づけられない大きな原因はここです。

気づかないうちに、お家に『使っていない』モノが溢れているんです。

 

もしも、クローゼットの中の6割以上の『ほとんど着ていない洋服』を取り除いたら、どうなると思いますか?

クローゼットは一瞬で片付くんです。

収納グッズもいらないし、驚きの収納テクニックもいらない。

むしろ、収納グッズや収納スペースが余ってしまいます。

整理の実例

こちらは、とあるご家庭のクローゼットの整理をした時の写真です。

整理前は、収納しきれずにクローゼットのモノが溢れている状態です。

整理前

クローゼット内のモノを全て出して整理してみました。

そうすると、半分以上が使っていないモノでした。

整理中

あとは使っているモノを収納するだけ。

整理後

収納には余裕ができて、収納グッズはかなり余りました。

整理をすることで片付けは驚くほど簡単になるのです。

整理をしないとどうなる?

整理をしなければ、モノは増え続ける一方です。

だって、シーズンごとに洋服って増えていきますよね。

トレンドも変わるし、仕事が変わった時も新しい洋服が必要になってくるかもしれません。

私も、ずっと家で仕事をしていた生活から、講師として人前に立つようになってから、スーツが増えました。

 

洋服以外でもそうです。モノは日々増えていき、使っていないモノも増えていきます。

だから整理は重要なんです。

 

例えば、皆さんのお家の冷蔵庫がパンパンでもう食材を入れるスペースが無いとします。

冷蔵庫

冷蔵庫の中には、賞味期限が切れた食材や、1ヶ月以上前に買ったお野菜などがたくさん詰まっています。

 

みなさんはこの冷蔵庫をどのように片づけますか?

新しい冷蔵庫を買うという人はいないと思います。

まず、賞味期限切れの食材や腐らせてしまったお野菜を冷蔵庫から出して廃棄すると思います。

そうすればスペースにゆとりが生まれて、新しくスーパーで買ってきた食材を入れられますよね。

 

もちろん、賞味期限を切らさないように注意したり、野菜が腐る前に使い切るというのは大切です。

しかし、うっかり食べれなくなってしまった食材は、いつまで残していても仕方ないですよね。

今後は食べれる分だけ買おうと注意するようになるはずです。

 

これが整理です。

食べれなくなった食材を処分するのと同じように、使わなくなったモノを手放せばいいのです。

 

しかし、冷蔵庫だとできるのに部屋のモノだとうまくできません。

入りきらなくなれば収納を増やしたり、収納グッズでモノを詰め込むでしょう。

 

そうなると、家は収納だらけで窮屈になってしまいます。

さらに、収納が増えればよりモノが増えて、より片付けが大変になってきます。

 

使っていないモノを全て処分する必要はありませんが、まずは使っているモノと使っていないモノで区別できるようになりましょう。

簡単にできる整理の3ステップ

では、実際にどのように整理を進めていけばいいのでしょうか?

整理は3つのステップが必要です。

1. 全て出す
2. 使っている・使っていないで分ける
3. さらに分類する

 

1. 全て出す

まず、収納の中身を全て出す作業から始めます。

クローゼットの整理をすると決めたら、クローゼット内のモノを例外なくすべて出します。

これは普段着ているとわかっているモノでも、一旦出しましょう。

すべて出さないと次のステップに進めません。

2.使っている・使っていないで分ける

すべてのモノを出したら、次は使っている・使っていないで分類します。

使っているかは個人で判断していただいて大丈夫です。

ただ、何かしらの指標が欲しい方は1年以内に使ったかで分けてみてください。

洋服のようにシーズンものがある場合は、前のシーズンで着たか・着てないかで分けてみてください。

ここで注意していただきたいのが、使っていないモノは必ずしも捨てるモノでは無いということです。

まずは使っているか、使っていないかで判断していきましょう。

3.さらに分類する

使っているモノを収納に戻します。

この時、

  • 使う頻度
  • アイテム
  • 種類

ごとなどで分類して収納していきましょう。

 

例えば

オンシーズンの洋服は手前に・オフシーズンの洋服は奥に

スカートとワンピースはハンガー・ズボンとニットは畳む

などです。

 

どこに何を収納すれば良いかか迷う場合は「どこに置いたら使いやすいか」で決めてみてください。

自ずとココに入れようという定位置が決まってきます。

使っていないモノはどうする?

使っていないモノは必ず捨てる必要はありません。

下記が対処例です。

使っている・使っていないでモノを分類した後に、手放すか・手放さないかを決めてください。

・廃棄する
・リサイクルする
・使える場所に移動する
・使うように意識する
・手放すか迷うBOXにまとめる
・思い出BOXにまとめる

大切なのは、一つ一つのモノと向き合って決めることです。

整理では、捨てることが重要ではありません。区別することが重要です。

ただ、『捨てられない性格なんです』という方でも、使っている・使っていないで区別してみると自然と捨てられるようになる場合も多いです。

整理するとモノを大切にできる

私はこの『整理』の作業を大切にしています。

私自身が初めて整理収納アドバイザー2級認定講座を受講して、整理の大切さを知った時のことです。

実際に家に帰って整理をしてみたんです。

 

そうすると、家に大量にあったモノの多くが『使っていない』モノだったということに気づいたんです。

私は今まで

  • なんとなく買い物をして
  • 使わないモノを大切にして
  • 使わないモノのために収納を頑張って
  • 使わないモノがあることによって片付けが大変に

なっていました。

 

使わないモノは買わないように心がけていますし、使うモノは大切に使っています。

使っていないモノを整理したことによって、私は本当に大切なモノに目を向けられるようになりました。

 

整理の作業に抵抗がある人もいると思いますが、手放すことによって見えてくることがあるのです。

ぜひ整理を実践して、暮らしの変化を実感してみてください。