家事負担を減らすのにいちばん効率的なのは『家族に協力してもらう』ことだと思っています。
私は今まで、時短家事コーディネーター®としていろいろなサービスを利用して体験してきました。
例えば家事代行。
お掃除やお料理を作りにきてもらうわけですが、やはり他人なのでお願いできないこともあります。
価格帯が安いサービスだと、毎回同じ人に来てもらえるわけでもありませんから、毎回毎回我が家の説明をする必要があります。
そう考えると、毎日一緒に過ごしていて、見られて恥ずかしいことなんてゼロの家族が家事を手伝ってくれる方がよっぽどラクできます。
しかし、家族に家事をやってもらうのって結構ハードルが高いですよね。
そこで、時短家事コーディネーター®が家族と家事をシェアする『家事シェア』の極意を3つ紹介します!
少しでも家族と家事をシェアして、あなたの時間を確保しましょう。
家事分担の現状
まず、家事分担の現状からお伝えしていきます。
私のインスタグラムで、家族とどれくらい家事シェアできているか聞きました。
結果は、76%の人が不満足という結果に。
夫婦共働きが増えて、男性も育休を取ろうという風潮が高まってきていますが、やはりまだまだ男性の家事への協力は足りていないようです。
どうすればより家事を家族にお願いできるようになるのでしょうか?
家事はシェアする時代
家事は今まで『手伝ってもらう』というニュアンスが強かったです。
しかし、今は『家事をシェアする時代』になっています。
女性も自分のやりたいことをできるようになってきている中、女性だけに家事を負担させるのは間違っています。
女性も男性も、家族みんなが主体となって家事を進めていくのが理想です。
そして、家事シェアをすることは家族のみんなにとってメリットがあります。
家事シェア一番の目的
家事シェアをする最大の目的は『家族の自立』です。
家族のメンバーみんなが自分で身の回りの世話ができるようになるのが理想です。
なぜなら、いつ何が起きるかわからないからです。
お母さん一人がすべての家事をこなしていたら、お母さんが病気になってしまったり、出張で数日家を開けないといけないことになったら、家庭が回らないくなってしまいます。
家事をやったことがないお子さんが、独立して一人暮らしをすることになったら、どうなるでしょうか?
お米の炊き方から洗濯機の回し方まで、何もわからないと困るのはお子さんです。
家事って当たり前のことのように思いがちですが、実際は教えてもらわないとわからないことだらけなのです。
よくあるのは、揚げ物で使った油をそのまま台所のシンクに流してしまうというもの。
家事を教わる機会はありません。
お母さん・お父さんは子供に家事を教える責任があります。
家事シェアは、女性が楽をするためのものではありません。
家族みんながどんな事態になっても困らないようにするためにするのです。
家族のチーム力をあげることで、どんな困難も乗り越えられるようになります。
家事シェアのメリット
家事シェアをすることはいいことづくし。
ぜひ取り組みたいですね!
- 家事の負担が偏らない
- 家事がすぐ終わる
- 家事が効率的に終わる
- 家族みんなが自分の足で立てるようになる
- 子供の自立も安心
- 万が一のことがあっても家庭を回していける
- 家族みんなが快適に暮らせる
- 他人を思いやれるようになる
家事シェアを始める前に全体像を把握しよう
しかし、
『家事シェアを早速取り入れよう!』
と思ってもいきなりは難しいのです。
なぜなら、家族はそもそもどんな家事があるのか知らないからです。
例えば、『ゴミを捨てる』という家事に対して、あなたはどんなことを思い浮かべますか?
きっと『家中のゴミをまとめて、ゴミ袋を縛って、ゴミ捨て場に持っていき、新しいゴミ袋をゴミ箱にセッティングする』ことがゴミ捨てだと思われるのではないでしょうか?
しかし、これは普段ゴミ捨てをしたことがない人にとっては気づけないことです。
文字通り『ゴミを捨てる』ことしかしません。
普段どれくらいの頻度で掃除機をかけているのか、1日に何回洗濯機を回しているのか、意外と知らないのではないのでしょうか。
そもそもどんな家事があるのかわからなければ家事をシェアすることはできません。
まず最初に家事を『見える化』しましょう。
こちらの記事を参考に、家事リストを書き出してみてください。
あなた自身の振り返りにも役立ちます。
家事シェア3つの極意
さて、どんな家事を普段やっているのかを見える化できたら、いよいよ家事シェアを実行していきましょう!
この3つの極意を頭に入れてシェアしていきます。
- 家事シェアしやすい環境づくり
- 自分流を押し付けない
- ありがとうは3倍増し!
1つづつ詳しく見ていきましょう。
1. 家事シェアしやすい環境づくり
まず大切なのは『あなたの家は家族みんなが家事をしやすい環境になっていますか?』ということです。
- どこに何があるか家族は知っていますか?
- 掃除道具はさっと取れる場所に置いてありますか?
- 必要なものがすぐ見つかり、取り出せるようになっていますか?
使う場所に使うものを置き、それを家族全員が知っている状態であるというのが重要です。
意外とこの環境づくりがうまくいっていないことが多いのです。
こちらの記事を参考に、家族がより手伝いやすくなる整理収納を実践してみてください。
2. 自分流を押し付けない
次にやって欲しいのが『家事のやり方』にこだわりすぎないということです。
例えば、食器洗い一つをとっても、どの食器から洗うかでやり方が違ったりしますよね。
あまり自分のやり方を押し付けずに、家族のやり方も尊重してあげて欲しいのです。
特に夫婦というのは元は他人です。
私はいろいろなご家庭に整理収納のサポートにお伺いしているので特に実感しますが、過程によって家事のやり方や使うものって様々なんです。
やり方に正解はありません。
違う家庭で育った夫婦が家事のやり方ですれ違うのは当たり前なのです。
まずは相手の家事のやり方を受け入れましょう。
手際が悪くて非効率的に思えたとしても、やってもらわないよりは断然いいのです。
徐々に相手のやり方を尊重しつつ、私はこうやってるんだけどと効率的ややり方を優しく教えてあげましょう。
3. ありがとうは3倍増し!
相手がやってくれたことに対しては必ず『ありがとう』と感謝の気持ちを伝えましょう。
家事は家庭のことでもありますし、自分のことでもあります。
それに対して『ありがとう』ということに抵抗がある方も多いと思います。
でも、あなたは『食器洗ってくれてありがとう』と言われたらどんな気持ちになりますか?
嬉しいですよね。
これは家族にも同じことが言えます。
ほんの些細なことでも感謝を伝えましょう。
そして、感謝を言われるようになった家族は、今度はあなたに感謝を伝えてくれるようになります。
自分がやって欲しいことはまずは相手にやってあげる。
これは人間関係を良好にするためのコツでもあり、あなたの人生をより前向きで豊かにするための秘訣でもあります。
家事シェアはなるべく早く取り入れよう
最後に、家事シェアを始めるタイミングについてです。
いつから始めようかなと迷っている方には、今日から始めることをオススメします!
なぜなら、家族が家事を習慣化するまでの道のりは長いからです。
私の夫も、自発的に片付けをしてくれるようになるまで半年かかりました。
長い道のりでした・・・笑
家族に家事を習慣化してもらうまでは辛抱強さも必要です。
今日から少しずつ始めていけば、1年後には完璧な家事シェアを目指すことができます!
1年後の自分のために、コツコツ頑張りましょう。